今年はコロナの影響か、自粛あけに膝や股関節を痛める子供が多い。
整形外科の統計では高校球児の野球肩、野球肘が減少した。
とありましたが、実際現場の高校の監督は自粛が明けてからの肉離れなどの「運動不足」から過度の運動による怪我が多くなっている。
身体が弱くなっている。という意見が多いです。
トレーニングや自宅ケアなどでも個人差が大きくなっています。
単なる運動不足の子供もいれば、トレーニングをやり過ぎて痛める子供もいます。
自宅で自主トレを行い痛める子供
自粛あけで試合が増えて痛める子供
指導者が焦ってトレーニングを強く行い痛める子供
色々な怪我が増えています。
疲労などは酸素カプセルに入ると改善しやすいですが、間違ったトレーニングは直さないといけません。
チューブを使ったインナーマッスルトレーニングは間違ったやり方を小中学生が行ってしまうと可動域が悪くなっていきます。

強い負荷、強いチューブで行うと強くなる?
実はインナーマッスルは軽い負荷、正しい意識で行わないといけません。
インナーマッスル自体を単体で鍛えることは高校生からでも大丈夫です。
まずは複合的、全体的に身体を使って鍛えていくことが必要です。
全身使ってジャンプ、手押し車、登り棒など学校の遊具を使ったり子供同士でできる運動です。
チューブトレーニング自体はとても有効です。
大切なことは関節を大きく動かす、可動域を最大限に使うことです。
小学生のときは水泳などでも充分な負荷です。
肩の強い子供に水泳をやっている子が多い、軽いものを遠くに投げる遊びをしていた子供が強肩になったなんて話がたくさんあります。
どんな場合でも重いもの、強いものが良いという頭を捨てましょう。
私は肩の関節が固まっている人にはペットボトルと水を使ったエクササイズもオススメしています。
日常にあるものでも簡単なエクササイズはたくさんあるので是非お聞きください🤗
一番大切なことは意識して行うこと、継続をしていくことです。
自重運動、腕立て伏せやスクワットなどの自体重で行うトレーニングはすべての基本にもなっており、筋肉に栄養を与える循環の改善にも適しています。
しかし、やり方を間違えて教えることで体を壊す原因にもなります。
良いと思ってやってたのに!!
よく言われる言葉です。
子供によって負荷、強度の段階を決めていかないといけないのですが、小中学生のトレーナーやトレーニング指導では回数やセット数を均一にしてしまいます。
できない子供が無理に回数、セット数を行おうとするとバランスを崩して行うために負担が偏ってしまうこともあります。
また、個別の箇所を鍛えようとすることも問題です。
肩周りだけ、手首だけ、足だけ。
など、筋力トレーニングとしては小中学生までは全身運動を行っていくことが一番怪我が少なく効果が出やすい。
そのためには一種目のスポーツだけでなく、多種目のスポーツを行った方が子供の成長曲線がプラスになることも今では有名です。なぜか日本はしないけど…
野球でボールを取る動作ができなくても、バスケットやドッチボールなどの大きなボールを手で止める動作は慣れやすいはずです。
小さなボールを投げるよりも大きなボールをバランスを取りながら投げる方がフォームが安定しやすくなります。
大人になるとある程度運動の経験があることで、自然と頭で理解し、知らないうちに応用を行いながらスポーツの動きをします。
子供はまだまだスポーツ経験がないことで応用ができずに単一の動きしかできないために体が応用に対応できなくなってしまいます。
トレーニング指導やスポーツの指導は個人の特徴を見てあげることが一番大切です。